3 具体的態様として認定可能な形態要素

特徴的な具体的態様は、基本的構成態様を前提としつつ、基本的構成態様ではない形態要素から抽出される。特徴的な具体的態様としては、例えば、「長さ」の要素に支配されているプロポーションが挙げられる。プロポーションは、面と面との関連性にそれぞれの面の割合という「具体性」を与えるからである。

さらに、面に対して具体性を与えるものとして、面そのものの形状もこの形態要素になる。基本的構成態様においては同等に取扱われた平板状の面と緩やかな曲面が、ここでは具体的に評価されることになる。

面と面との境界領域が角張っていたり、あるいは、丸味を帯びていたりするような場合も、それぞれ、形態全体に広く分散して配され、その物品のデザインのモチーフ(主題)として物品全体に統一的に用いられている場合には、特徴的な具体的様態になり得る。そのほか、面の表面に施されている模様の配置や色彩も、特徴的であれば具体的態様になり得る。

(2008/1/8)

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